東大病院小児集中治療室 PICU

動脈管開存症

動脈管開存症とは

「動脈管」とは、大動脈と肺動脈をつないでいる血管で、子宮の中にいるときにはみなこの血管があいていて、胎盤からもらった酸素の多い血液が下半身へ通っていきます。通常、うまれてまもなく閉じる仕組みになっているのですが、これがあいたままになっているのが動脈管開存症です。

血液の循環

矢印のついた赤い血液は心臓を出て、大動脈に行った後に「動脈管」を通って再び肺動脈へ回ります。全身へ回る血液(赤、矢印なし)と全身から戻ってくる血液(青)は、二つづつですが、肺へ回る血液と左房、左室を通る血液は赤い矢印の血液も含まれるため、三つになります。このため、肺と心臓の両方に負担がかかることになります。

治療・手術

動脈管が太い場合には手術、細い場合には、カテーテルによる治療(コイル塞栓)が選択されることが一般的ですが、動脈管の長さや走行によってはカテーテル治療に向かない場合もあり、手術が選択されることもあります。

手術はこどもの場合には、通常人工心肺を用いないで行われ、比較的短期間の入院ですむことがほとんどです。

長期的な予後

動脈管開存症の手術後の予後は非常に良好です。通常、ほかの子どもたちと同様に生活していけると考えられます。

ページ上部戻る